野中さん 法政大学3年 在学中

「日本の大学院で修士号をとりたい!」

ロシア留学中に日本語の教師に出会い、自分もその職に憧れて日本の大学院で修士号を取りたいと思うようになりました。一橋大院や外語大院を志望していたところ、i塾の塾長と出会い、院試対策授業を受けました。授業を通じて、より上のレベルである東京大学院まで視野に入れることができました。

英語は多義語を徹底し、大学院レベルの哲学的・学術的な知識や歴史的概念を攻略!

英語は、まず単語力が向上しました。そして、大学受験ではあまり触れられない多義語の処理方法について、大学で教育経験のある塾長からノウハウを教えていただいたことで、「多義語かもしれない」と疑う意識が生まれました。

初めは、多義語に対する意識が薄く、辞書を引いてもしばしば誤った解釈をしていました。しかし、塾長の長年の経験に基づくアドバイスにより、「多義語かも」と疑う姿勢が身につき、文脈に即して訳し直すことができました。そして、それが正解だったときは「いけたぞ」と自信になりました。

その結果、多義語によって行き詰まっていた部分が、「この単語はどのような意味だろう」という深い考察を通じて、文脈に即した解釈ができるようになりました。

授業を受けていくにつれて、東大の過去問で使われる英単語の傾向もわかってきました。たとえば、as は「理由」や「when」の意味で使われることが多いと感じます。また、claim という単語には、「要求する」と「主張する」という二つの意味があることも学びました。

さらに、英文読解の授業を通じて、文章の背景にある情報を補足的に学ぶことができたため、大学院レベルの哲学的・学術的な知識や歴史的概念も身につきました。

ネットでは手に入らない院試情報も盛りだくさん!大学で文献講読を指導している講師から直接教わりました

ドイツ語に関しては「文法を早めに終わらせて、読解や例文・文章にたくさん触れたほうが初見対応力がつく」という話をしてもらったので、外国語の本を読むことにしました。先生は実際に大学で文献講読の指導をしており、外国語文献を読み解く力や初見の外国語を理解するための指導には優れていると感じました。

またドイツ語では、ダイレクトメソッドのドイツ語学習サイト(※)を教えていただきました。このサイトでは、自分で勉強したいなと思ったときに迷わず勉強できるので、とてもありがたかったです。こうした補足情報は、なかなかネットを見ているだけでは手に入らないので本当に助かりました。

(※動画などを用いて、全てドイツ語だけでドイツ語を学習する欧州本国の語学サイト)

英語だったら本の紹介なども助かりました。院試と相性の良い単語帳を教えてもらえたことや、私の関心のあるロシア映画史の洋書を紹介してもらえたことはとても助かりました。

さらに、授業で語法や文法の情報を板書に加えてもらったことも良かったです。英語で出てきた単語の説明も分かりやすく、「追加で勉強するならこの教材を使ったほうがいいよ」「この学問領域の鉄板の学術書はこれだよ」といった情報も役立ちました。

3カ月でドイツ語文法をマスター!苦戦しつつも、先生の面白いエピソードが励みになりました!

ドイツ語はそもそもゼロからだったので、やっぱり覚えることが多くて大変でした。もともと勉強していたロシア語と混ざっちゃうというか(笑)。ロシア語には6つの格がありますが、ロシア語で2格を使う場合、ドイツ語は2格でなく3格や4格だったりするんです。また、ロシア語は前置詞の代わりに格変化で表現することもあるので、そこも戸惑いました。これが、スラブ語圏のロシア語と、ラテン語やドイツ語との違いです。

動詞の過去分詞をつくるとき、分離や非分離の別によって、単語の間に’ge’が入ったり。もしくは、分離前綴りが後ろに行ったりして、「なんでお前が後ろに」という感じです(笑)。これは、ロシア語やロマンス系の言語にはない点ですよね。また、前置詞の von や aus は両方とも「~から」という意味なんですが、その違いが難しかったです。語尾変化や語順、人称代名詞も難しかったです。

そんな中でも、 ドイツで生活していた先生から、実際のドイツ語の口語とか若者言葉、またドイツの文化や国民性について聞けたのは良かったです。たとえば、かつて「ショーペンハウエル」と呼んでいた哲学者を「ショーペンハウアー」、『若きウェルテルの悩み』を『若きヴェルターの悩み』と言うようになったことなど、興味深い話ばかりでした。

文法の学習だけではなかなか苦戦するところもありますが、面白いドイツのエピソードを通して彼らの生活を感じ、ドイツ語学習のモチベーションが上がりました。

今までロシア語以外の言語はゆるーくしか勉強していなかったので、ドイツ語を3か月やって、「3か月でここまでできるんだ」と驚きました。

〇東大院入試が確実なレベルに

最初は「東大院の過去問なんて解けるわけないでしょ」と思っていましたが、実際に授業で過去問を扱ったことで、単語と知識さえあれば合格の可能性があると感じ、自信につながりました。これは自分ひとりでは気付けなかったことだと思います。

私はまだ焦るほどの学年ではありませんが、今はただ継続して勉強を続けようと考えています。日本に戻り、大学の先生や家族と相談した後、院進の選択肢も残しておくつもりです。
とりあえず3年生の冬までにはドイツ語文法を終わらせたいと思っています。時間はあまりないと思いますが、英語に関しては洋書を読み、3年生の冬休みには過去問を解いてみて、辞書なしでいけるレベルになることを目指しています。

4年生になったら、就職するか院進するかを決めなければならないと思います。そのために、卒論や専門科目の対策も必要ですので、語学科目は3年の間にしっかりと固めておきたいです。

ただ、私にとっての院進はあくまでも手段でしかないと思っているので、行くなら一発合格したいです。とりあえずは、「この調子で院試対策授業を続けていけば東大でも合格できる」という展望を持てて安心しています。