院試浪人すると生涯年収450万の損失が生まれる
「第一志望がダメだったら院浪かな・・・」
「卒論も全然書けてないし、院浪した方が時間も増えて良い」
大学院を志す人の中には、この「院浪(院試浪人)」を視野に入れる人もいます。
しかし、院試浪人をすることで、生涯年収が450万損失する危険性もあるのです。
皆さんはそうならないよう、院試準備をしっかりと進める必要があります。
そもそも院試浪人とは何でしょうか。
院試浪人とは院試に落ちて次年度に再受験すること
あまり考えたくはありませんが、志望する大学院受験に残念ながら失敗してしまった時のことを考えてみましょう。
たとえば、「9月入試と2月入試」のように、同じ年度内に複数回試験があり、まだチャレンジができる場合は、半年ほどおいてから再受験することができます。
また、第2、第3志望でキープしておいた大学院に進学するという選択肢もあります。
しかし、「同じ年度内に受験できないけど、どうしても第1志望の大学院に進学したい」となれば、次年度に再受験することになります。これが俗に言う「院試浪人」です。
院試浪人にも、大きく分けて2つのパターンがあります。
以下では、それぞれのパターンのメリット・デメリットを紹介します。
パターン① その年度に卒業論文を提出せず、1年留年して再度院試を受ける。
メリット
院試対策に十分な時間を確保でき、合格の可能性が高まる
卒論の執筆に十分な時間をかけられる
デメリット
在籍期間が1年増えることで、授業料が余分に発生する
パターン② 卒業論文を提出して学部を卒業してから、次年度に再度受験する。
メリット
卒論が提出済みのため院試対策に専念できる
授業料が不要
デメリット
卒業しているため、大学と疎遠になりやすい
無職となることで、キャリアに穴が開く可能性がある
どちらのパターンも一長一短ですが、共通して言えることは「金銭的な負担が大きい」ということです。留年した人からは、「1年分の生活費が必要」「奨学金がストップしてしまう」といった悩みも多く聞きます。
院試浪人で生涯年収に450万の損失が生まれることも
金銭面の問題は、院試浪人の間に限った話ではありません。
生涯年収にも関係してくるのです。
2023年の平均生涯年収は、約2.2億円です。平均年収は450万円前後。
仮に1年院試浪人をしたとすれば、単純計算で生涯年収が450万円減ることになります。
キャリアを積んで年収が上がっていくことを考えれば、500万、600万、さらにそれ以上の損失も考えられます。
昨今「老後2000万円問題」という言葉もあるように、引退後の資産にも大きな影響を与えることでしょう。
このように、せっかく院試浪人を経て第1志望の大学院に進学できても、長期的な視点から見ると不利になってしまう可能性もあるのです。
そのため、「院浪してでも第1志望の院に行きたい」「たとえ何年かかっても〇〇大の院に入れば将来安泰」という考えは、いささか安直と言わざるを得ないでしょう。
院試浪人しても、ダラダラした1年にならないようにしよう
一般的に、大学院受験は大学受験の勉強量に比べて少ないと言えます。
そのため、授業が忙しい学部生活を送りながらであれば、1年間ほどかかる院試対策でも、授業のない浪人期間であれば、6ヶ月をフルに使って十分な勉強量を確保できるでしょう。
人によっては院試浪人の間に、アルバイトに精を出したり、短期留学に行ったり、実家に帰ってしばし療養したり、と時間を「有意義に」使っています。
しかし、進路の不確定な時期であることに変わりはなく、やはりどこか落ち着かない状態は続いてしまうようです。
大学院に進学してからでも時間はたくさんあります。
まずは、自分の志望する大学院にストレートで入れるよう、確実に、計画的に実力をつけて頑張ってください。
文系大学院の試験対策なら、個別指導のi塾がオススメ
「絶対にストレートで第1志望の院に受かりたい」
「院試までの残り時間が少なく、何をすればいいかわからない」
人生を賭けた院試をする皆さんを応援します。
語学や小論文、研究計画書など、大学院入試に必要な力を総合的にサポートします。
2ランク上の難関大学院受験も、社会人の大学院受験も、大学院を修了したプロ講師たちが合格へ導きます。
体験授業も実施中!