1人で文系の院試対策をすると不合格になってしまう4つの理由
「これから半年間は引きこもって院試勉強がんばろう」
憧れの大学院に進学するために、皆さん院試勉強を意気込んでいることでしょう。
しかし、文系の院試対策には思いもよらない落とし穴がたくさんあります。
特に注意したいのが、1人で院試対策を行うと不合格にまっしぐらになってしまうという点です。
なぜ1人で対策してはいけないのでしょうか。
今回は、その理由を4つに絞ってお伝えします。
①文系院試は情報が少ない
「院の先輩から院試の対策法を教えてもらいました」
このような経験ができる受験生は、かなり恵まれていると言ってよいでしょう。
なぜなら、文系院試は情報が非常に重要にもかかわらず、その情報を手に入れることは簡単ではないからです。
募集要項にも具体的な記載はあまりなく、過去問すら公開されていない大学院もあります。
詳細がわからなければ、当然具体的な対策を講じることもできません。
そこで、巷の受験生たちは「先輩・友人に聞く」「教員に聞く」「SNSで調べる」など、様々な手段で情報を収集します。
先輩に聞けば最低限の情報は集められますが、教員は機密情報を握っているためあまり細かな点までは教えられない可能性があります。SNSともなれば、信頼できる情報なのかすらわかりません。
つまり、気軽に質問できる先輩がいない人は、正しい情報が集められないまま入試本番を迎えることになります。
②第2外国語の習得は独学では難しい
「外国語なんて慣れればいけるでしょ」
こんなふうに考えている人はいませんか?
確かに言語を習得する上で「慣れ」、つまりある程度の量をこなすことは必須です。しかし、闇雲に量ばかり増やすだけでは身につかないのです。
たとえば、英語。得手不得手はあるにせよ、大学受験を乗り越えてきた人であれば、ある程度の英語力はついているはずです。
それは、単に「慣れ」のおかげだけではありません。皆さんが学校や塾で習ってきた文法・語彙・読解などの基礎があるからです。
学校や塾のカリキュラムはあなどれないのです。効率良く言語の基礎を身につけることができるようになっており、そのおかげで皆さんは最低限の英語力をもっています。
では、これがドイツ語、フランス語など、第2外国語の話になり、さらにそれを独学で学ぶとなれば、どうなるでしょうか。
ほとんど聞いたこともない語彙、英語とは比べ物にならないほど膨大な文法事項・・・
これだけでも面食らってしまうのに、どこからどう学ぶべきか教えてくれる人はいません。
「とりあえず単語だけ覚えたけど、文書が全く読めない」
「第2外国語の勉強に時間をかけすぎて、研究計画書が全然書けていない」
というのは、よく聞く失敗パターンです。
③専門科目の対策には論述の添削が必須
すでに過去問を見た人はおわかりでしょうが、文系大学院の試験問題は論述がメインです。
採点者は主に、
・専門知識が正確に理解できているか
・自分の意見を論理的に展開できているか
という点を見ています。
論述力は、書いたものを添削してもらってブラッシュアップする、という工程を何度も何度も繰り返すことによって向上していきます。
自分の書いた文章が論理的かどうかを、自分自身で客観的に判断するのはとても難しいため、「添削なくして合格は無理」と考えるべきです。
④研究計画書は「第三者の視点」が重要
研究計画書も専門科目と同様、添削を受けることが非常に重要です。
計画書を作成する上でとくに多いのは、
「院での研究内容に具体性がない」
「専門性が高いため、第三者から見てわかりにくい」
というものです。
卒論の内容を書けばある程度の完成度にはなりますが、まだ始めてすらいない院での研究を書くと途端に抽象的になってしまい、全く評価してもらえないという問題です。
また、わかりやすく書いたつもりでも、少し読み手の専門領域が違うだけで「わかりにくい」内容になることもしばしばあります。
採点者が、自分と全く同じ研究領域である可能性は低いと考えるべきであり、第三者から見て「わかりにくい」計画書では、高評価は期待できないでしょう。
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「専門科目の対策を1人でするのは不安」
「時間はあるけど1人でやっていくのは難しそう」
こう考えている人はいませんか?
院試対策を1人で行うことで、失敗につながってしまいます。
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