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2022年11月17日

大学院進学は語学の高尚さを知る絶好のチャンス

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大学院入試は、英語だけでなく第2外国語も含めた「語学の高尚さ」を知り、外国語の奥深さを知るのに絶好の機会です。

日本の人文社会科学の研究界は曲がり角に立っており、「申し分ないドイツ語の能力を備えた研究者の育成が滞っている」という事情も背景の一つです。確かに、哲学をはじめとして、ドイツ文学や、ドイツ音楽など、研究分野によっては、ドイツ語は必須になります。ですが、私立大学大学院など、一部の研究機関では、研究に必要なドイツ語力の養成がうまくいっていません。

それは同時に、マスコミなどで取り上げられるような、人文科学における研究論文や大学院生の質の低下にも結び付いています。ヨーロッパや東南アジアなどの諸外国であれば、独文学の研究室やドイツ研究のコースに入れば、「取りあえず学業に必要なドイツ語を身につけ、そのうえで、英語や数学やマーケティングが将来の就職に必要であれば、プラスアルファで学ぶ」と言うスタンスが自然なのですが、どうも日本はそうではないようです。

そのため、国は「質や能力が落ちている」として、大学に配布する研究費を削減し、教員や公務員や医師に長時間労働を強いる体制を変えていませんが、これは根本的な改善につながりません。ですが国としても根本的な解決策が見つからないことによる苦肉の策もであり、西欧諸国のように博士号所持の学者や政治家がリーダーシップを発揮して、社会の歯車がよりよく回るように改善していくしかないのです。

その一方で、国立大学大学院では、社会科学をはじめとして、入学後に第2外国語が必要でない人にも、試験を課します。これは、学部入試で、文系にも数学が課されるのに似ています。つまり、エリートの必要な教養であり、選抜するための能力でもあるのです。

また、「学部入試における数学」を、「大学院入試におけるドイツ語」に置き換えてみるとわかりやすいですね。数学もドイツ語も、数学より難しく、受験生を悩ませるハードルになります。それでいて、一部の人にとっては入学後に必須となる強力なツールです。

「語学」は、異民族や異文化の歴史的社会的背景を知り、外国人や多民族社会に対して寛容な姿勢を涵養する「人文科学の一つ」です。院試を通して、語学における、哲学や文学と同様の高尚さを感じてください。

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