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2024年7月28日

文系の院試は本当に受かりやすい?院試で70%が落ちる理由

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「大学院入試は、大学受験よりラクらしい」

こうした話を一度は聞いたことがある人も多いでしょう。
 確かに、大学受験のように何十万人もの受験生が同じ試験を受けるわけではなく、大学院入試は受験者数自体が少ないため、一見すると難易度が低そうに見えます。

ただし、大学受験と大学院入試はそもそも性質がまったく異なります。
 偏差値や模試判定といった分かりやすい指標がなく、過去問や倍率などの情報も十分に公開されていないケースが多い。そのため、実態が外から見えにくいのです。

i塾でも、「院試って正直どれくらい厳しいんですか?」という質問はほぼ毎年出ます。
 この記事では、その疑問に正面から答えていきます。

 

大学院入試が「入りやすい」と言われる理由は噂が独り歩きしている

大学院入試については、

  • 内部生はほぼ通る
  • 指導教員に気に入られていれば大丈夫

といった話が、半ば都市伝説のように語られがちです。

文部科学省の学校基本調査(令和6年度)によると、内部生と外部生の合格率では、

  • 人文科学系:内部生 約64%、外部生 約29%
  • 社会科学系:内部生 約68%、外部生 約36%

という差が出ています。

考えられる理由としては、

  • 学部時代の成績や研究姿勢を教員が把握している
  • 先輩から院試の形式や対策を聞きやすい
  • 研究テーマの継続性がある

といった点が挙げられます。

ただし、ここで勘違いしてはいけません。
 内部生だからといって、無条件で受かるわけではないということです。

特に文系分野では、内部生であっても一定数は普通に落ちます。
 i塾でも「内部進学だから余裕だと思っていたら落ちた」という相談は、決して珍しくありません。

 

文系分野では内部生でも決して楽観できない現実がある

学部別に見ると、文系と理系では状況がかなり異なります。
 理系は研究室単位での受け入れ人数が比較的多い一方、文系はそもそもの定員が少ないケースが多い。

その結果、文系、特に人文・社会系では、合格率が思ったほど高くならない傾向があります。

たとえば早稲田大学大学院社会科学研究科の過去5年分の合格率平均は約28%です。これは、受験者3人のうち2人以上が不合格になる計算になります。

「同じ大学の院だから大丈夫」という感覚で準備を後回しにすると、普通に不合格になる。
 これが文系院試の怖いところです。

 

大学院入試は情ではなく実力で決まる試験である

大学の世界には、

  • 教授がお情けで単位をくれた
  • レポートの参考文献に教授の研究書を引用すれば単位がもらえる

といった話がつきものです。

しかし、大学院入試ではこの発想はほぼ通用しません。

多くの大学院では、

  • 解答用紙を匿名で採点する
  • 語学試験に外部試験を使う
  • 複数教員による評価を行う

など、個人の裁量が入り込みにくい仕組みが取られています。

最終的な合否も、研究科全体の会議で決まります。
 特定の教員が「気に入っているから」という理由だけで合格させることは、現実的に難しいでしょう。

院試は想像以上にシビアで、ちゃんと勉強していない人は普通に落ちます。

 

文系の大学院入試は理系より競争が厳しくなりやすい

合格率の傾向を見ると、文系は理系に比べて低めに出ることが多くなっています。
 感覚的には、文系では「半分以上が不合格になる」試験だと思っておいた方が安全です。

背景にあるのは、

  • 定員が少ない
  • 志望先を一つに絞る受験になりやすい
  • 併願が難しい

といった構造的な問題です。

学部入試のように「滑り止め」を何校も用意することは難しく、本命一本で受ける人が多い。
 その分、不合格になったときのダメージも大きく、院試浪人を選ぶ人もいます。

このプレッシャーは、実際に受験するまで想像しにくい部分かもしれません。

 

国立の文系大学院は外部生にとって特にハードルが高い

さらに厳しいのが、国立大学の文系大学院です。

国立大では、内部生の進学割合がそれほど高くありません。
 つまり、内部・外部の区別なく、純粋な実力勝負になりやすいということです。

外部生にとっては、

  • 情報が少ない
  • 出題傾向が読みにくい
  • 研究計画書の完成度が強く求められる

といった点で、より入念な準備が必要になります。

国立文系院を狙う受験生は、1年前から行動するよう心がけましょう。

文系大学院入試は早期対策が合否を分ける

文系の大学院入試は、「直前に詰め込めば何とかなる」試験ではありません。

  • 専門科目の基礎固め
  • 第2外国語の対策
  • 研究計画書の作成と修正

これらは、どうしても時間がかかります。

特に研究計画書は、一度書いて終わりではありません。
 何度も書き直し、論理を整え、他人に読まれても伝わる形に仕上げていく必要があります。

文系院試は確かに厳しい。
 ですが、早めに現実を知り、正しい準備を積み重ねた人が受かる試験でもあります。

「院試はラク」という噂を信じず、腰を据えて対策を始めてください。

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