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2024年6月24日

文系院試で落ちないための第2外国語の勉強法【ChatGPTも活用】

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「第2外国語って、結局どうやって勉強すればいいのか分からない」
大学院進学を考え始めた学生の多くが、このような悩みを抱えています。

英語なら参考書も講座も情報も山ほどありますが、第2外国語は情報が少なく、勉強の優先順位も見えにくいのが実情です。

しかし人文系の大学院では、英語に加えてドイツ語・フランス語・中国語・ラテン語などが課されることが珍しくありません。研究分野によっては「英語より第2外国語の方が重要」というケースもあります。

本記事では、主に第2外国語の学習法について解説しています。また、ChatGPTを活用した学習法も、無料版と有料版それぞれのバージョンで解説しています。ぜひ参考にしてください。

 

文系院試で求められるのは読解力と論述力であり会話力ではない

文系院試の語学試験の過去問を実際に見ると、出題形式はかなり限定されています。

  • 学術論文・専門書・文学作品の和訳 
  • 内容理解や要約 
  • 指示語説明・論述 
  • 分野によっては簡単な作文 

出題の中心は読解問題です。スピーキングやリスニングが課される院試はかなり珍しいと言えます。

語学留学で会話中心に学んできた人が、院試の語学試験に戸惑うことがあります。院試は語学試験というより、「研究者としての文献読解力のテスト」です。

難解な一次文献、抽象度の高い哲学的議論、専門用語だらけの社会科学文献がそのまま出題されます。

 

読解力の鍛え方①文法書1冊を完璧に理解しよう

外国語学習で最初にやるべきことは、文法の体系的理解です。

「文法は後回しで多読」という意見もありますが、院試レベルの学術文献にはあまり通用しません。
特にドイツ語やフランス語などの西洋言語は、文法を曖昧にしたまま読むと意味を根本的に取り違えます。

まずは文法書を1冊選び、章ごとに理解し、例文を構文分解できるようにします。会話中心の教材ではなく、体系的に文法が整理されている参考書が適しています。

文法書と言っても、分厚い専門書である必要はありません。学部の授業で購入した薄いテキストで構わないので、まずは文法を体系的に理解することを心がけましょう。

文法テキストを読んだだけでは理解しづらい部分は、ChatGPTに例文を多めに出してもらうのも効果的です。無料版・有料版を問わず、基本的な文法事項の解説を出すことができます。

たとえば、「ドイツ語の現在完了の使い方について、例文と和訳を出しながら解説して」など、具体的に指示を出すことが重要です。

ただし、「ドイツ語の現在完了形について教えて」といった抽象的な聞き方では、欲しい回答が得られなかったり、誤った説明をされる可能性があります。

 

読解力の鍛え方②単語帳1冊を完璧にし、専門用語も抜かりなく

文法と並行して進めるべきなのが語彙学習です。

第2外国語は英語ほど日常に浸透していないことが多いため、基礎的な語彙ですら見たことがない単語だらけです。さらに院試では一般語彙よりも専門語彙が頻出します。

英語と第2外国語を同時に対策する必要がある場合は、単語暗記の負担は想像以上のものとなります。

そのため単語集を1冊決め、毎日少しずつ進めていくのが現実的な方法です。理想は院試の1年半前から本格的に始めると、後半の負担が激減します。

基本的な単語を覚えたら、次は専門用語の習得です。

大学の授業などで専門的な文章を講読している場合は、そこで出会う新出単語を逃さないように覚えましょう。

ChatGPTで「文学研究で重要なドイツ語の専門・学術用語を20個出して」と指示を出して、新しい専門用語を覚えるのも良いでしょう。こちらも有料・無料ともに大きな差はありません。

注意点としては、AIが出した単語は必ず自分で辞書を引いて確認しましょう。AIの語学能力は近年かなり進歩していますが、特に無料版はでは注意が必要です。単純なスペルミスや文法的な誤り、意味の取り違え、無関係な語句の抽出など、全面的に信頼するのは危険です。

ChatGPTの知識をうのみにすることはせず、必ず事実かどうかは自分で確かめる癖を付けましょう。

読解力の鍛え方③辞書を使いながら文章を読む練習をしよう

文法と語彙がある程度固まったら、実際の文献を読み始めます。ここからが本当の院試対策です。

大学院教員が外国語試験で見たいのは、「辞書を使いながら研究文献を自力で読み進められるか」という点です。単語テスト的な能力ではなく、研究者としての読解耐性が問われています。

論文、学術書、新聞記事などを辞書片手に読み、構文を分解しながら意味を取る訓練を繰り返しましょう。抽象的な表現や回りくどい論述、慣用的な言いまわしに慣れることが重要です。

「読解で意味が分からない部分は、ChatGPTに聞いていいですか?」という質問をよく聞きますが、結論から言うと、あまり多用すべきではありません。

なぜなら院試で必要な読解力は、「ああでもないこうでもない」と自力で悩みに悩むことでじわじわと身についていくものだからです。また単語レベルの確認と違い、AIの提示する解説が正しいかどうかをひとりで判断することは困難です。

もしAIを活用するのであれば、和訳だけでなく、文構造や語法も併せて解説を書いてもらうよう指示を出すべきです。その上で、その解説は参考程度にして、最終的な正解は自分で作り出すようにしましょう。

作文対策は正確さと簡潔さを最優先にする

分野によっては外国語での作文が課されます。頻度は低いですが、出る場合は対策していないと全く得点できません。

対策の基本は以下の3点です。

  1. 文法的に正しい文を書く 
  2. 難しい表現を避け、短く明確に書く 
  3. ネイティブ、またはそれと同等の語学力を持つ人に添削してもらう 

院試で評価されるのは「上手さ」ではなく「正確さ」です。文法ミスの少ない、シンプルで論理的な文章が高評価につながります。

院試対策として作文の添削をChatGPTにさせるのは、やや危険と言えます。講読の解説と同じく、AIの出した内容が正しいかを判断するのが難しいからです。

有料版はかなり高度な語学力を備えており、添削機能も優れています。しかし、書き手の語学力に見合った表現を出力させるには、相当量のインプットとラリーが必要です。

作文の添削は、生きた人間にしてもらうことをオススメします。

第2外国語対策は遅くとも院試1年前から開始すべき

語学習得には時間がかかります。どれだけ集中したとしても年単位の学習期間が必要です。

学部で少し学んだだけで、数年間触れていない言語を院試直前に再開しても間に合いません。ブランクの埋め合わせをするだけで数ヶ月が消えてしまいます。

また近年はChatGPTなどの生成AIを活用しながら語学学習を進める受験生も増えています。

文法事項の解説、例文作成、専門用語の収集などには非常に便利なツールですが、万能ではありません。AIはもっともらしい誤答を生成することがあり、スペルミスや意味の取り違え、不自然な表現を含む場合もあります。

したがって、ChatGPTはあくまで補助教材として利用し、重要な語彙・文法・訳文は必ず辞書や文法書などで裏付けを取ることが大切です。

AIに答えを求めるのではなく、自分で考えた結果を検証するための道具として使うことで、院試で求められる本物の読解力や運用力が身につきます。 

また、院試の1年前に第2外国語をゼロからやるのは、かなり厳しいというのが実感です。合格者はほぼ例外なくもっと前から動いています。

最低でも1年前、可能なら2年前から計画的に始めるのが現実的です。

第2外国語ができるようになれば研究・進学・就職すべてで強力な武器になります。

院試対策としてだけでなく、「研究者としての基礎体力づくり」として、早めに取り組みましょう。

 

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