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2024年6月24日

文系院試で失敗しないための第2外国語の勉強法

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「第2外国語ってどうやって勉強すればいいの?」

こんな悩みを抱えている人も多いと思います。

 

人文系の研究室や専攻では、しばしば英語と第2外国語の両方の試験が課されます。

普段から第2外国語の文献に触れていれば良いのですが、ブランクがある人や初めての言語の場合は、相当な勉強量を割かなくてはなりません。

 

本記事では、主に第2外国語の学習法について解説しています。また、英語でもブランクがある場合にはぜひ参考にしてください。

 

文系院試で必要な力はリーディング力とライティング力が中心

 

文系院試の過去問を見たことはありますか?

 

語学試験のほとんどは、和訳問題や指示語説明、内容理解などのリーディング問題。また、作文問題が出題されることもありますが、比重としては読解の方が圧倒的に大きいです。

 

専門科目ではさらに難易度が高くなり、論述問題なども加わりますが、やはり必要な力はリーディング力とライティング力が中心です。

 

逆に、スピーキング試験やリスニング試験が課される院試はほとんどありません。そのため、普段スピーキングを中心に学習している人や、ある程度の学術的な文章を読んだことのない人は注意が必要です。

 

文系の院試では、難解な一次文献や、専門用語が多用される学術的な文章が好んで出題されます。

 

試験で合格点を勝ち取るためには、まずリーディング力を鍛える必要があります。

 

リーディング力の鍛え方① 文法書1冊を完璧に理解しよう

 

外国語を習得するには、何といっても文法が命です。

 

「文法に集中するよりも、とにかくたくさん触れて慣れるべき」という意見もありますが、難解な文章を読む力をつけるための手段としては、あまり得策とは言えません。

 

特に、西洋言語は日本語と対極的な言語のため、感覚的に身につけるのは相当無理があります。

 

まずは文法書1冊をしっかりと学習し、一つひとつ理屈で理解しながら文法を完璧にしましょう。

 

文法書は、文法が体系的に網羅されているものであればOKです。読解力をつけるためのものなので、設問や会話文を中心に進めていくタイプのものは避けましょう。

 

リーディング力の鍛え方② 単語帳1冊を購入して語彙を増やそう

 

文法の学習と同時に力を入れたいのが、単語勉強です。

恐らく多くの人が、大学受験で英単語を必死に覚えたという経験をお持ちでしょう。

第2外国語の場合も同じです。とにかく語彙を増やしましょう。

 

しかし、英語以外の外国語は日本語にさほど浸透しておらず、簡単な単語ですら初耳であることがほとんどです。

 

さらに、主に人文科学の研究室や専攻では、英語と第2外国語の両方の試験が課されます。和訳や文法、講読などの勉強がある中で卒論執筆もあるため、英語と第2外国語の両方の単語を覚えきれないことが多いのです。

 

そのため、単語集を1冊買い、毎日目を通すようにしましょう。できれば、院試の1年半前には、一つの外国語の単語暗記に本腰を入れ始めるとベターです。

 

リーディング力の鍛え方③ 辞書を使いながら文章を読む練習をしよう

 

文法・単語がある程度身についてきたら、いよいよ読解練習です。

 

大学院教授が院試の外国語試験で見極めたい点は、「大学院入学後、自分一人で辞書を引きながら、研究に必要な文献を読み進めていけるか」という点です。これに関しては、英語も第2外国語も同様です。

 

つまり、院試では「単純な語彙力」「単なる文法力」ではなく、「多少難しい単語や言い回しがあっても、文脈や大意を推測しながら、内容を理解できる力」が求められます。

 

したがって、院試では、人文科学や社会科学などの背景知識とともに、

・文系的な回りくどい言い回し

・抽象的な隠喩

・参考書や辞書には載っていないような語法や構文

が出題されます。

 

これらに対応するためには、普段からのリーディングの習慣が欠かせません。学術書や英字新聞(独字新聞、仏字新聞)などを辞書を引きながら読み、筆者の意図を考えながら「行間」を読み取る練習を日々行うことが重要です。

 

ライティング力の鍛え方

 

リーディングに比べれば頻度は相当低いですが、ライティング、すなわち作文が課される場合もあります。過去問を早めに確認し、作文が課される可能性があれば対策が必要です。

 

ライティング力アップに必要なことは、以下の3点です。

 

①文法的に正しい文を書く

②凝った表現は避け、極力シンプルでわかりやすい文を書く 

③必ずネイティブ(またはネイティブと同等のスキルを持った人)にチェックしてもらう

 

「上手い文」である必要はありません。「正しい文」を心がけましょう。そのためには、ネイティブ・チェックが欠かせません。

 

もちろん、それ以外にも語彙強化やスペルの確認も怠らず、丁寧な学習を意識しましょう。

 

語学の院試対策は試験の1年前から取り組もう

 

「ドイツ語3年、フランス語5年、英語7年」

 

これは、それぞれの言語を習得するために必要と言われている期間です。ただし、しっかり集中して学習した場合に限ります。

 

文法規則の少ない英語は、より時間をかけて慣れていく必要があるということなのでしょうか。詳しい理由は不明ですが、ひとつの言語をマスターするには、少なくとも3年は見込んでおくべきということになります。

 

たとえば、大学1・2年生の間にフランス語を学習したとします。3年生では一切触れず、4年生になって院試勉強のためにフランス語を再開しました。しかし、これでは必要な勉強量を確保できていることにはなりません。おまけに1年間のブランクがあるため、その埋め合わせの時間も必要になります。

 

このように考えると、最低でも院試の1年前には語学の勉強に取り組むべきであると言えます。

 

直前で慌てることがないよう、計画的にコツコツと勉強を進めていきましょう。

 

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